蒔田 富士雄氏
渋川医療センター院長

北毛地域に最善医療を
2016年4月開院。28診療科、450病床あり、北毛地域の基幹となる「地域医療支援病院」として、24時間体制で患者を受け入れ、近隣医療機関と連携し最善の医療を提供しています。
「地域がん診療連携拠点病院」に指定され、低侵襲手術や最新の化学療法、高精度機器を使った放射線治療を提供しています。終末期医療にも力を入れ、緩和ケアチームがサポートしています。
「災害拠点病院」でもあり、毎年行政と訓練を行うほか、県の要請を受け、災害派遣医療チーム(DMAT)として被災地での活動もしています。コロナ禍では「第2種感染症指定病院」としての役割を果たしています。院内感染予防を徹底し、受診控えで患者さんの健康が損なうことがないよう、安心して受診できる体制を整えています。
また、結核と重症心身障害児(者)の診療を担う全国でも珍しい総合病院で、合併症にも迅速に対応できる全国のモデル病院になると思っています。
来年度から整形外科に「ハンドケアセンター」を設置し、手の外科手術後のリハビリなど機能回復に努める予定です。さらに、てんかんやパーキンソン病といった脳の機能的疾患の外科治療を得意としており、県内初の「てんかん診療拠点病院」を目指しています。
医師不足と医師の高齢化は大きな課題です。当院の充実した指導医体制のもと、将来の地域医療を支える研修医の育成にも全力を尽くしたいと考えています。患者さんの気持ちに寄り添い、地域に必要な医療を安定かつ継続的に提供できるよう、取り組んでいきます。