木村 法雄氏
東日本旅客鉄道執行役員高崎支社長

新たな時代へ変革促進
昨年は新型コロナウイルスの影響で、群馬デスティネーションキャンペーン(DC)は、予定していたほとんどのイベントを中止することになり、残念な結果になりましたが、今年は4~6月にアフターDCを予定しています。富岡製糸場の設立に関わった日本を代表する実業家である渋沢栄一翁を主人公にしたNHK大河ドラマも始まりますので、関係自治体とも連携して盛り上げていきたいと思います。
コロナ禍は観光目的だけではなく、通勤・通学にも影響を与えました。テレワークやWeb会議の拡大は今後も続くと考えられます。また、終電時間帯のご利用が減少しているため、3月のダイヤ改正で高崎線の終電時刻の繰り上げなどを行います。繰り上げにより、夜間に実施している保守作業の効率化につなげます。
人口減少などの環境の変化に対応するため、JR東日本グループは「変革2027」という経営ビジョンを掲げています。新幹線eチケットなどを活用したチケットレス、キャッシュレスの推進、次世代交通サービス「MaaS(マース)」の普及などに取り組んできましたが、コロナを受けて変革のスピードアップを図りたいと思います。
車内の換気や手すり・つり革の消毒など、社員一丸となってコロナ対策に取り組んでいます。事故を起こさない「安全」、時間通りに運行する「安定輸送」をしっかり確保した上で、ウィズコロナの時代も安心して乗っていただけるよう取り組んでまいります。