荻野 英司氏
SUBARU群馬製作所長

新しい地域貢献を模索
本年を品質第一主義の徹底と社内風土改革に取り組んだ成果を刈り取る年と捉えています。完成車検査問題を機に2017年から進めてきた意識変化の定着を確認したいと思います。
新型コロナウイルスの影響で昨年4月から6月にかけて、工場の操業停止や生産調整を経験しました。この期間を職場環境を見つめ直す機会とし、一丸となって手探りで対策を進めました。在宅勤務の推奨やテレビ電話活用といった取り組みは現在も継続しています。一方で、取引先企業と協力して開発したフェースシールドを医療機関に寄贈しました。業務の合間を縫って社員が作った予防グッズが各所で感染拡大防止に役立ったと聞いています。
北米市場の復調を背景に、ようやく前年と同様の生産ペースに戻りつつあります。昨秋発売したスポーツワゴンの新型「レヴォーグ」が「2020―21 日本カー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれました。高度運転支援システム「アイサイトX」をはじめ、持てる技術を結集した車が評価され、所員一同の励みになっています。
昨年は、地域住民の皆さまと交流できるさまざまな主催イベントや協力行事が中止になり、大変残念に思っています。現在、進行しているオンラインでの工場見学を含め、情報通信技術を活用した新しい地域貢献を模索していくつもりです。また来年は、正月の上州路を駆け抜けるニューイヤー駅伝に参加できるよう選手たちをサポートしていきたいと思っていますので、応援よろしくお願いいたします。