地域で受け継がれ愛されている食文化を継承しようと文化庁が認定する「100年フード」に、本県から「桐生うどん」、「群馬のソースカツ丼」、「焼きまんじゅう」の3件が選ばれた。関係者はさらなるブランド化や地域の魅力を発信するキラーコンテンツとして地域振興につなげたいと意気込む。初めての募集となる今回は全国から212件の応募があり131件が認定を受けた。 

 100年フードは発祥の時期で3部門に分かれる。桐生うどんと焼きまんじゅうは江戸以前から伝わる「伝統」、ソースカツ丼は明治・大正から続く「近代」で認定された。2部門に加え、昭和以降に育まれた「未来」がある。認定されると同庁製作のロゴマークの使用が許可されるほか、同庁の特設サイトで紹介される。 

 桐生うどんは桐生麺類商組合(大川順司組合長)が申請した。特設サイトで、1300年の歴史を持つ桐生織とともに文化として発展してきたと紹介されている。市内30超の店舗が加盟する同組合の大川順司組合長は「認定を誇りに思う。うどんが街全体の活性化の一端を担えたら」と話す。 

 焼きまんじゅうは前橋観光コンベンション協会が申請した。「群馬のソウルフード」とされ、味わいを再現した土産菓子の登場といった〝進化〟も紹介されている。 

 「群馬のソースカツ丼」はようこそまえばしを進める会が申請。特設サイトは、豚肉料理に力を入れる前橋市で和洋多彩なジャンルの店が提供していると紹介し、食べ歩いての味比べを勧める。 

 同協会理事長と、進める会の会長を務める前橋商工会議所の曽我孝之会頭は「幼いころから慣れ親しんだ味でもあり、大変うれしい」と喜ぶ。新型コロナで大きな打撃を受けた飲食業、観光業の盛り上げに生かせるコンテンツと指摘。「PRの素晴らしいきっかけ。商工会議所の立場も合わせ、3者一体で頑張っていきたい」と意気込む。

 100年フードの認定制度は同庁が昨年度新設。近県では埼玉県の「ゼリーフライ」や新潟県の「へぎそば」、栃木県の「しもつかれ」などが認定を受けた。

桐生うどん(文化庁提供)
ソースカツ丼(文化庁提供)
焼きまんじゅう(文化庁提供)