中沢恒喜氏が無投票で4度目の当選を果たした。2006年の合併以降、激しい選挙戦が展開されてきた東吾妻町長選で無投票は初めて。コロナ下の選挙戦は従来のように大勢の支持者を動員することが難しく、現職が優位との観測が流れる中で対抗馬は現れなかった。中沢町政が事実上の信任を得た。

 1、2期目は中沢氏が推し進めた中学校統合や給食費無料化などを巡って紛糾した場面もあったが、これらの施策は一定の成果を上げ、3期目は新型コロナウイルス感染拡大の影響で悪化した地域経済の安定に向き合った。

 行財政改革に継続して取り組み、自治体の貯金に当たる財政調整基金の残高は2010年3月末時点の約23億1千万円から21年9月時点で約53億6千万円と大幅な増額を達成した。

 町議会の3月定例会でマニフェスト(政権公約)の実現度を問われ、中沢氏は「進行中のものもあるが、7割程度は実現できた」と答弁した。こうした自己評価の一方で、人口減への対応、建設中の上信自動車道の効果を最大限に取り込むための施策など待ったなしの課題がある。

 無風だった選挙は町民からの白紙委任ではなく、今後は議会による町政運営のチェックも重要になる。4期目は、これまで以上の成果が求められる。