2021年に登下校時の自転車事故に遭った県内中高生は742人で20年から169人増えたことが、県警のまとめで明らかになった。コロナ禍による休校などで20年の登校日数が少なかった影響もあるが、本県の自転車事故の中高生の割合は全国的に見て多い水準にある。15日まで開催中の春の全国交通安全運動は自転車の交通ルール順守徹底が重点項目の一つ。県警は昨年4月の条例改正で努力義務となったヘルメット着用の徹底などを呼びかけ、事故防止につなげる。

 県警によると、21年の自転車事故全体のうち中高生の事故は46.9%と半数近くに上った。登下校時の事故に遭った高校生が569人(108人増)で、中学生は173人(61人増)だった。登下校別は中学生が登校時99人、下校時74人、高校生が登校時362人、下校時207人だった。

 10年前と比較すると、事故件数自体は中学生が約4割、高校生が約3割減少しているものの生徒数から考えると全国的にはまだ多い。民間団体「自転車の安全利用促進委員会」(東京都)の調査によると、20年の1万人当たりの自転車事故の件数は本県の高校生が88.11件で全国で最も多く、中学生が21.39件で2番目に多かった。特に高校生は7年連続のワースト1位だった。

 こうした状況を踏まえ、県警は県教委と連携して「自転車セーフティープロジェクト」を進めている。毎年度、各地域の高校を指定校に選び、自転車を利用する生徒が交通ルールを順守するように登下校時の啓発活動などを推進する。県警交通企画課は「中高生だけでなく、自転車に乗る全ての人がヘルメット着用するように啓発活動を行っていきたい」としている。