安中市長選はともに無所属で、3期目を目指す現職の茂木英子氏(62)=野殿=と、新人の元県議で自民、公明両党推薦の岩井均氏(58)=松井田町高梨子=が舌戦を繰り広げている。2期8年続けた市政の継続を訴える茂木氏に対し、岩井氏は刷新を呼びかける。両陣営とも交流サイト(SNS)を活用し、若年層への発信を強化している。

 「もっともっと安中を元気にしていく」。茂木氏は10日の告示以降、遊説を中心に展開している。14日は松井田地区や板鼻地区を巡り、4年間で公約の86%を実現したなどと実行力をアピール。県内唯一の女性市長として、市政継続の必要性を訴えた。選挙事務所で同日午後6時から決起集会を開き、集まった200人以上の支援者と共に必勝を誓った。

 茂木氏はSNSでも、8年間の実績として認知症対策や自主防災組織の後押しなど、今まで取り組んできた政策を動画で紹介。若年層を意識して短くまとめた。大きな団体や企業からの表立った支援はないが、市民団体を中心に草の根選挙を展開。無党派層の取り込みが鍵となっている。

 岩井氏は地元県議や多くの団体などから支援され、有志市議団14人のほか、告示直前に新たに市議2人が支持に回った。組織戦を展開するが、選対は挑戦者として、街頭演説など地道な草の根の選挙戦を重視している。

 15日までに市内計25カ所以上での街頭演説を計画。停滞か前進かを問う選挙と訴えて、産業団地の整備や企業誘致の推進、観光振興の強化など公約をアピールする。若年層への浸透に公式動画やSNSでの情報発信も活用する。

 10日の出陣式では県知事をはじめ、国会議員や県議、市議らの前で「市長に就任することで政策が実現できる」と述べて、国や県、企業と連携したまちづくりに意欲を見せていた。