カイコの守り神として養蚕農家に親しまれてきたネコをテーマにした美術展が15日、かつての日本の絹産業の中心で、現在は世界文化遺産に登録された群馬県富岡市の富岡製糸場で始まった。本県ゆかりの作家らが手がけた絵や置物など60点が並び、江戸時代から現代までの多彩なネコが楽しめる=写真。24日まで。

 江戸時代にネズミよけとして描かれたネコの絵「新田猫」や、竹久夢二の木版画といった歴史的な作品を展示。横倉絹枝さん(前橋市)の切り絵や、山中克子さん(渋川市)のろう画などの現代アートも多数そろっている。

 本県の芸術振興に取り組む公益社団法人企業メセナ群馬(前橋市)が主催。展示作品の調達に携わった同法人事務局長の酒井重良さん(74)は「歴史的建物の中で、本県養蚕文化とネコの関係性の深さを感じてほしい」と話している。

 午前9時~午後5時。観覧無料だが、製糸場見学料は別途必要。