フェイスブックの県警公式アカウントを登録する留学生

 外国人に効果的に防犯情報を届けるため、群馬県警は外国人の利用者が多いフェイスブック(FB)の公式アカウントを開設した。文化庁などが推奨する「やさしい日本語」を使い、FBの翻訳機能と組み合わせることで、緊急性が高い情報を素早く届ける。県警によると、外国人向けのFB開設は全国の警察で初めて。15日は前橋市で留学生に周知し、さっそく登録してもらった。

 県警のアンケートに昨年答えた県内の外国人611人の中で最もよく使われている交流サイト(SNS)がFBだった。県警は普段、防犯メールやホームページ、ツイッターなどで情報を発信しているが、新たに開設することにした。

 FBに投稿するのは犯罪発生などの急を要する情報と、事故防止や暮らしの安全確保につながる内容など。速報性を重視する情報は日本語で素早く投稿し、翻訳機能などを活用して読んでもらう。緊急性の低い情報は多言語の文章を作った上で発信する。今後、各署を通じて管内の外国人にアカウントを周知する。

 15日は同市のNIPPONおもてなし専門学校前橋校で、入学したばかりの10~20代の11カ国の留学生60人を対象に、県警の担当者が登録を促した。

 バングラデシュ出身のムルシェド・エムディ・ヌルルさん(28)は「投稿に振り仮名があって分かりやすかった。将来は日本で就職したい」、ブラジル出身のサトウ・ポスチンゲル・サラ・マユミさん(18)は「FBは毎朝見ている。日本のルールを守りながら皆と生活したい」と語った。

 県警の通訳・多文化共生技能指導官に指定されている外国人総合対策室の村尾将警部補(49)は「FBなら日本のルールが在留外国人に行き渡る。加害者にも被害者にもしないため、まず犯罪が身近にあることを知ってほしい」と話した。

 この日は同対策室が薬物乱用防止について、前橋署が生活や交通のルール、110番、地震や台風への備えなどについて講話した。