渋川市が独自に作成したリトルベビーハンドブック

 低出生体重児(出生時2500グラム未満)や極低出生体重児(同1500グラム未満)を育てる親の支援に向け、群馬県渋川市は母子健康手帳の副読本「リトルベビーハンドブック」を独自に作成した。体が小さく一般的な手帳で身長や体重を記録しづらい赤ちゃんのため、特別な発育曲線のページを設けるなど工夫した。導入を求める市民からの声を受け、県内12市で初めて作成、配布した。

 通常の母子健康手帳の発育曲線のページは最低限、身長40センチ、体重1キロないと記録できない。また月齢に応じ「裸にすると手足をよく動かしますか」(1カ月頃)「あやすとよく笑いますか」(3、4カ月頃)といった成長の様子を記録できるページがあるが、「はい」「いいえ」に印をする場合がほとんど。低出生体重児は「いいえ」に記録することが多く、親の気持ちがなえてしまうという。

 そこで、ハンドブックは発育曲線の目盛りを変えて身長20センチ、体重0グラムから記録できるようにした。成長の様子は、お座りやつかまり立ちなどができるようになった日付を記入する方式にした。低出生体重児の母親の交流サークル「LOKAHI」(ロカヒ)の会員制交流サイト(SNS)にアクセスできるQRコードも掲載した。

 A6判18ページ。市によると、市内で生まれる極低出生体重児は年間1、2人、低出生体重児は30人ほど。ハンドブックの配布数は年間10部ほどとみている。未熟児養育医療給付の申請時などに配布する方針。市は「母子健康手帳とハンドブックを併用してほしい」と話している。