救助者のつり上げ訓練の様子
ヘリの操縦士に手信号を送る嶋田巡査(左)と滝野巡査

 登山者が増える大型連休を控え、群馬県警山岳捜索救助隊と県警航空隊は19日、前橋市の群馬ヘリポートで合同の救助訓練を行った。県警初となる女性隊員2人を含め、今月から山岳捜索救助隊に配属された新規隊員らが、負傷者や遭難者が発生した場合の対応や県警ヘリ「あかぎ」との連携などを確認した。

 新規隊員の9人は救助用具の使い方や手信号の意味などへの理解を深めた。県警ヘリで救助者役をつり上げる訓練では慎重に合図を送ったり、救助者役に声かけをしたりと、実際の現場を想定して真剣な表情で取り組んでいた。

 女性隊員の採用は近年のキャンプブームなどで増加傾向にある女性登山客への対応力を強化する狙い。安中署の嶋田小春巡査(23)と富岡署の滝野琉香巡査(23)が加入した。嶋田巡査は、安中署管内に妙義山など険しい山岳地帯があることから「勤務中に山岳無線を聞くことがあり、救助の重要性を感じて挑戦してみようと思った」という。

 滝野巡査は「もし自分が被害に遭った時、救助してくれる隊員の中に女性がいたら安心できる。体力面でやれることは限られるが、心のケアやきめ細かな気遣いができる隊員になりたい」と意気込んでいた。

 県警によると、県内は例年、春の行楽シーズンから遭難が増える傾向があり、昨年1年間に県内で発生した山岳遭難115件のうち5~7月は39件と全体の3分の1に上る。山岳捜索救助隊の平林徹也隊長は「遭難防止のため、気象状況や登山コースの確認、登山届の提出など、登山前の準備をしっかりしてほしい」と呼びかけていた。

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