貴重な資料が並ぶ企画展の会場

 NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にも登場する木曽義仲や、その側近らが吾妻地域に残した伝説を紹介する企画展「木曽義仲落人伝説―旭将軍義仲と鎌倉殿頼朝が残したもの」が8月31日まで、中之条町歴史と民俗の博物館「ミュゼ」(山口通喜館長)で開かれている。義仲に仕えた一族の子孫宅に伝わる初公開資料を含め、計約100点を展示する。

 義仲は源頼朝、義経のいとこ。父を殺され、幼少期に現在の同町入山の世立(よだて)地区の首領・山本縫之丞(ぬいのじょう)の下にかくまわれたとされる。挙兵して京の平家を退けたが、義経らに討たれた。

 吾妻地域には、義仲と共に戦い、地元に落ち延びた縫之丞の一族などの「落人」や、頼朝が狩りに訪れた際の伝承が数多く残されている。

 会場では、縫之丞が挙兵に応じた際に使ったとされる矢筒と弓のほか、頼朝から授けられたと伝わる赤岩地区の湯本家所蔵の茶釜を展示する。いずれも大々的な公開は初めて。

 山口館長は「博物館は伝承とされるものはあまり扱わないが、この地域には伝承を裏付ける資料が残されている。展示を見た上でさまざまなことを感じてほしい」と話している。

 木曜休館(5月5日、8月11日は開館)。問い合わせは同館(☎0279-75-1922)へ。