事故現場直下にある献花台に手を合わせる相談員ら

 群馬県藤岡市の関越道で乗客7人が死亡、38人が重軽傷を負った高速ツアーバス事故は29日、発生から10年となる。28日は事故当時、負傷者や家族らをサポートした「被害者支援センターすてっぷぐんま」(前橋市)の相談員ら3人が現場近くの献花台を訪れ、静かに手を合わせた。

 当時、被害者の心のケアや身の回りの世話などをした押江幸子相談員は「事故はついこの間のことのよう」と振り返る。乗客の多くは富山、石川両県の住民だっため、群馬県での入院に必要な日用品をそろえたり、両県の被害者支援センターにつないだりした。

 被害者たちの話をよく聞き、少しでも要望に応えるように心がけてきたという。「私たちは被害者の方に寄り添うことしかできないが、ともに歩んだ10年だった」と語った。

 すてっぷぐんまの高橋添事務局長は「年月を経るごとにつらさを口に出せなくなる人もいる。10年を節目とせず、今後も長期にわたって対応していきたい」と話していた。