渋川、吉岡、東吾妻にあるファミリーマート6店舗で販売する「ギンヒカリの冷燻」

 川魚の養殖、加工販売を手がけるあづま養魚場(群馬県東吾妻町箱島、池田克彦社長)が、家庭向け商品の販売を強化する。大手コンビニエンスストアのファミリーマートと連携し、県が開発したニジマス「ギンヒカリ」の燻製(くんせい)の冷凍パックを30日から渋川、吉岡、東吾妻の3市町にあるファミリーマート計6店舗で販売する。旅館・飲食店向けの業務用は新型コロナウイルス下で売り上げが落ち込んでおり、新たな事業の柱を育てる。

 同養魚場は、養殖したニジマスなどを加工し、半身の状態にして旅館などに卸している。コロナ下で主力の業務用が停滞し、売り上げは2割近く減少。新たな売り場を開拓しようと、家庭向け商品の拡充を決めた。

 養魚場でもギンヒカリの燻製は販売していたが、小売店での取り扱いは初めて。地域密着の方針を打ち出しているファミリーマートと連携する。

 商品は、養魚場で育てたギンヒカリの燻製をスライスして冷凍パックしたもので、流水で解凍して食べる。商品名は「ギンヒカリの冷燻(れいくん)」。120グラム入り、1200円。売り場で目立つよう、パッケージにはギンヒカリの絵を大きく表示。県産農畜産物のブランドイメージ向上を目指して県が策定した「GUNMA QUALITY」のロゴマークを付けた。

 あづま養魚場は「日本名水百選」の箱島湧水を使って川魚を養殖している。切り身などの加工品の製造販売に加え、釣り堀や食堂、アクアリウム用の川魚販売を手がける。

 池田駿介取締役(35)は「観光業が落ち込んでも商品を売れる形を検討してきた。多くの消費者に手に取ってもらえるといい」と期待している。