「団塊の世代の精神的なエネルギーの爆発が学生運動なら、バブルは欲望の爆発だった」と捉える亀山=4月上旬、都内 「団塊の世代の精神的なエネルギーの爆発が学生運動なら、バブルは欲望の爆発だった」と捉える亀山=4月上旬、都内

 「悪霊」(ドストエフスキー)や連合赤軍事件に通底する悪とは何か。ロシア文学者の亀山郁夫(73)は「使嗾(しそう)」という言葉を挙げる。

 ―大学卒業を機にドストエフスキーを一度離れ、前衛芸術を研究した後、再び悪について思索した。

 スターリン(1879~1953年、旧ソ連の最高指導者で独裁者)時代に照らして、悪とは何か研究を始めた。テーマは独裁者と芸術家。独裁権力の下で、...