▼上皇ご夫妻は2005年秋、長女の清子さんを東京都職員の黒田慶樹さんの元へ嫁がせた。結婚式の朝、美智子さまは清子さんをしっかりと抱き、「大丈夫よ」と声をかけた。美智子さまもかつて同じように母に抱きしめられ、皇室に嫁いだ

 ▼〈母吾(われ)を遠くに呼びて走り来(こ)し汝(な)を抱(いだ)きたるかの日恋ひしき〉。この歌は娘が嫁ぐ日に幼かった姿を思い出し、詠まれたのかもしれない

 ▼秋篠宮家の長女眞子さんと小室圭さんが結婚した。会見で眞子さんは「私たちにとって結婚は自分たちの心を大切に守りながら生きていくために必要な選択でした」と思いを述べた

 ▼婚約内定から4年。「最初に引かれたのは太陽のような明るい笑顔」(眞子さん)、「私を月のように静かに見守ってくださる存在です」(小室さん)。2人の明るい未来は小室さんの母親の金銭トラブルで暗転した

 ▼結婚は延期となり、小室さんは米国の弁護士資格取得のため渡米。遠距離交際となるなか、眞子さんは今年の歌会始で〈烏瓜その実は冴ゆる朱の色に染まりてゆけり深まる秋に〉という歌を披露。切ない心を詠んだ恋文ではと臆測を呼んだ

 ▼美智子さまは結婚後、〈黄ばみたるくちなしの落花啄(ついば)みて椋鳥来鳴く君と住む家〉と喜びを表現した。眞子さんは米国で新生活を始める。小室さんの「私は眞子さんを愛しております」という言葉を忘れず、末永く幸せになってほしい。