―岸田政権の評価は。

 国民の願いに背を向けている。平和問題ではウクライナ侵攻に乗じて改憲や日米同盟の強化を叫び、戦争する国造りを進めている。暮らしの問題では「新自由主義を見直す」と言っておきながら、やっていることは新自由主義そのもの。大企業や富裕層を優遇し国民には自己責任を押し付け、格差と貧困が広がった。安倍、菅両政権よりもさらに踏み込んだ議論をし、この流れは強くなった。

 ―新型コロナウイルス対策をどう見ているか。

 成り行き任せで、政治の責務を果たしていない。苦しんでいる国民の立場で、より具体的な手だてを講じるべきだ。

 ―ウクライナ侵攻で国際的な平和が揺らいでいる。

 国連憲章と国際法に基づき、国際世論でロシアを包囲して侵略をやめさせるべきだ。日本は憲法9条を持つ国として、戦争を起こさない国際的な枠組みの先頭に立たなければいけない。唯一の被爆国として積極的に核兵器の廃絶も求める。

 有権者に「ロシアと同じ共産主義」と言われることがあるが、全く違う。わが党はどんな国であれ覇権主義は許さないという立場を貫いてきた。暴力革命を進める党とマイナスの宣伝をされたこともあり、正直逆風も感じている。この逆境を党の本当の姿を知ってもらうチャンスと捉え、丁寧な説明を尽くしたい。

 ―参院選で重点的に訴える政策は。

 戦争か平和か、日本の進路を根本的に問われる選挙になる。改憲を許さず、外交戦略で平和の国際秩序をつくるという基本スタンスを訴え続ける。国民の暮らしを守る経済政策も重要な争点。現在の弱肉強食的な新自由主義を転換し、「やさしく強い経済」をつくる五つの改革を打ち出す。大企業の内部留保にメスを入れる。適切な控除を設けた内部留保への課税で10兆円規模の新たな財源を生み出し、最低賃金を時給1500円に引き上げる。

 ―参院選の目標は。

 比例区で5議席を獲得したい。得票率10%以上を狙い、群馬で10万票、全国で650万票を目指す。選挙区でも候補者を先頭に市民野党の共闘を発展させて、自公政権を変えるために真剣勝負で臨む。近年、さまざまな選挙を通して野党共闘の形が組み立てられてきた。少なくとも共産党は野党共闘に向けて過去の選挙で真面目に活動してきた。その中で培った経験を生かし、党としても躍進しなければならない。

 ―具体的な戦略は。

 前回の総選挙で党への誤解やそれをあおるような宣伝が広まってしまった。改めて党の基本的な考えを知ってもらおうと、綱領をテーマごとにまとめたリーフレットを作成した。安保条約や自衛隊、天皇制などについて分かりやすくまとめている。これを活用しながら、相手の立場に寄り添った丁寧な説明に努める。街頭演説や各支部での座談会、講演会といった日常的な宣伝を発展させ、オンラインも活用しながら多彩な活動に取り組みたい。

 

 こすげ・けいじ 共産党県委員会書記長を経て、2006年2月から現職

 

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