船頭経験者の指導を受けながら揚舟をこぐ町職員

 3年ぶりに復活する群馬県板倉町の観光イベント「春の揚舟 谷田川めぐり」の運航に向け、船頭を務める町職員の練習が、同町を流れる谷田川で始まっている。初日の4月24日は30~50代の男性職員12人が参加した。船頭経験者に助言を受けながら、実際のコースを往復して揚舟の操作を学んだ。

 かつて水害時の避難用に民家に備えられていた揚舟を活用し、地域の歴史や水辺の風景を案内する。町は民間に募ってきた船頭の担い手不足に伴い、職員を船頭として育成する。6月の運航を前に4、5月の週末に練習日を設けた。船頭経験者の本橋正男さん(73)=埼玉県戸田市=と、山根繁さん(72)=栃木県佐野市=の指導の下、職員計24人が安全に運航するための操作技術の習得を目指す。

 練習では、職員が乗船して経験者2人の操縦を見学した後、船頭に挑戦。約5メートルの竹ざおを川底について舟を直進させたり、旋回させたりする方法を体験した。船頭を交代しながら同町岩田の群馬の水郷公園を発着点に新緑の映る水面(みなも)を進み、約1.5キロのコースを往復した。

 練習に参加した新井智さん(48)は「舟をまっすぐ進めるのが難しく、さおも重くて大変。お客さんを乗せて安全に運航できるようにしたい」と話した。指導する山根さんは「職員の協力のおかげで揚舟が再開できるのはうれしい。練習を積めば上手にできるようになる」とエールを送った。

 今年の春の揚舟は6月の週末8日間に実施予定で、午前9時~午後3時の1時間ごとに計7便運航する。