―岸田政権をどう評価するか。

 「成長と分配の好循環による新しい資本主義」など期待させることを言っているが、やっていることは安倍、菅両政権と同じ。国家中心主義的な格差拡大路線で、まったく評価できない。

 ―新型コロナウイルス感染症対策の評価は。

 感染初期は十分な検査体制を設けず、対応が後手後手に回った。東京五輪開催のために検査体制を広げなかったのではないかと勘繰ってしまう。ワクチンや薬ができてきて、少しずつコントロールできるようになっているが、中小企業や非正規労働者は取り残されたままだ。

 ―参院選で訴える点は。

 日本の経済停滞や少子高齢化の根本にある問題は、非正規労働者を量産してきた新自由主義的な政策にある。非正規労働者は結婚する割合も低く、出生率が下がって当然だ。この流れを断ち切って、安心して働ける世の中にすることを訴えたい。労働者の賃金が上がれば国内需要も高まり、経済も上向く。最低賃金は1500円以上に引き上げるべきだ。税制度も、もうかっている大企業や富裕層に応分に負担してもらえるよう変えるべきだ。

 ―ロシアがウクライナに軍事侵攻するなど国際情勢が不安定化している。

 今こそ外交による努力を強化すべきだ。国連が機能しないなら、機能するよう改革すればいい。「戦争では平和はつくれない」ということは、人類の歴史が証明してきた。77年前の反省の下につくられた日本の平和憲法を礎に、いま一度、平和外交に力を入れるべきだ。自衛隊を増強するべきとの主張が出ているが、国際的な危機にかこつけて議論するのは慎まなくてはならない。自衛隊の増強は米国の軍需産業を喜ばせるが、日本国民はひもじくなるだけだ。

 ―参院選での目標は。

 社民党は今回2%以上得票しなければ、公職選挙法上の政党要件を失う。自民党の補完勢力のような野党もあり、国会が「大政翼賛体制」のようになりつつある。護憲の党として国会で発言し続けるためにも得票率2%以上はもちろん、4%以上を目指し、比例区で2人を当選させたい。

 ―群馬選挙区での対応は。

 選挙区では自民党に対抗するために、野党統一候補を立てるべきだというのが基本的な考え方だ。3年前にできたことなので、小異を捨て大同につくことが必要なのではないだろうか。

 ―具体的な戦い方は。

 米国では社会民主主義が見直されているが、それだけ格差拡大が深刻になっているのだろう。日本でも格差が広がっており、われわれの主張が受け入れられる素地はある。宣伝カーでの街宣やチラシの配布など地道な活動で党員や機関紙購読者、サポーターを増やしたい。一票一票を確実に積み上げることが、戦争反対の声を広げることになる。社民党が力を付けることが「憲法の理念が実現された社会」「格差を是正した生活優先の社会」「人々が支えあい、尊重しあう社会」をつくるために必要だ。

 

 なぐも・えいいち 北橘村議、渋川市議などを経て、2019年3月から現職

 

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