自慢のイチゴをPRする富田さん

 野球の独立リーグ、ルートインBCリーグの群馬ダイヤモンドペガサスで内野手として攻守に活躍し、2019年に引退した富田光孝さん(27)が、高崎市でイチゴ農園を開いた。体を動かした分、成果につながる点が選手活動と共通するという。丹精込めたイチゴは直売所などで好評を博しており、「味には自信がある」とPRしている。

 富田さんは引退後、義父の長井雅弥さん(50)が社長を務める内装業のダンクバンズ(同市)に入社。一念発起して渋川市の「ふぁーむらぼ」で栽培のノウハウを学び、今年2月、高崎市上大類町にダンクバンズの農業部門として「ダンクバンズファーム」をオープンした。富田さんが農場長を務め、約10人で営業している。

 長井社長の父親が所有する約2500平方メートルの土地にビニールハウスを建て、やよいひめ、かおり野、紅ほっぺ、よつぼしの4品種を栽培する。虫や病気の予防、室温と水の管理に気を配り、毎日1粒ずつ入念に観察して栄養状態を確かめ、4種とも平均的なイチゴより糖度が高く、甘く仕上げている。家族連れ、カップルやお年寄りなど幅広い世代から好評で、リピーターも多いという。

 選手のセカンドキャリアが課題となる中、富田さんは「選手は頭で考えながらトレーニングする。考えながら体を使う点で農業と共通項があり、(引退後の)選択肢の一つになり得るのではないか」と話す。

 一方で、設備など初期投資の負担が大きい点を農業全般の課題と指摘。「個人や小規模では続かない。企業の後押しが必要」と強調し、将来的に「ダンクバンズファーム」を、引退した元選手や障害者の雇用の場とする展望を描いている。

 イチゴ狩りは5月末まで。制限時間30分間でハウス内のイチゴが食べ放題。平日は午前8時~午後4時半(最終受け付け)。土日祝日は午前7時~午後3時半(同)。4、5月は中学生以上2000円、小学生1600円、未就学児1200円、60歳以上1500円、3歳未満無料。併設の直売所は午前9時から営業し、イチゴがなくなり次第終了する。

 問い合わせは富田さん(電話080-6500-5109)へ。