ロシアによる侵攻を受け、ウクライナから親族のいる群馬県桐生市に避難している子ども3人が10日、避難先地域内で通う桐生清流中(松崎智幸校長)で日本語指導を初めて受けた。3人は日本語であいさつをしたり、ひらがなの書かれたカードを読み上げたりしながら、日本語習得に励んだ。

 3人はモスラ・ウスティムさん(15)、モスラ・マトゥヴィさん(13)兄弟と、いとこのニホティナ・アナスタシアさん(15)で、市内の小中学校で日本語を教える矢村哲教諭(61)から指導を受けた。

 自己紹介を終えると、英語を交えて時間帯に応じたあいさつを学習。3人の親族で市内に住むウクライナ人女性のオジブコ・スウィートラーナさん(45)が通訳をしながら、矢村さんが示したカードに書かれたひらがなの五十音を順番に読み上げた。カードに書かれたひらがなと絵を見ながら「いぬ」「ねこ」などの言葉も学んだ。

 3人は少しずつ日本語の勉強を始めているとあって、ほとんどのひらがなを上手に発音していた。アナスタシアさんは「先生が分かりやすく教えてくれた。ウクライナと日本の学校の違いも知りたい」と話していた。

 日本語を学んだ後の第4校時は2年生のクラスに合流し、日本人生徒と一緒に英語の授業も受けた。

 市教育委員会によると、3人は2日に初めて登校した。当面は週2日、日本語指導の時間に合わせて短時間の登校となり、英語の授業などにも出席するという。

 3人はスウィートラーナさんを頼って家族ら計5人で3月26日に来日した。