県は6月1日、県民を対象に、県公式LINE(ライン)アカウントを活用した「ぐんま大雨時デジタル避難訓練」を初めて実施する。スマートフォンを操作して居住市町村を選択した後、地域のハザードマップや浸水想定区域のほか、避難先、防災・避難情報を確認してもらう。所要時間は約5分で、同日正午に配信し、その後いつでも参加できる。

 新型コロナウイルス感染拡大で人を集める訓練が困難となる中、豪雨時に自宅周辺の地域にどのような土砂災害や浸水のリスクがあるかや、避難所のある場所を知ってもらい、災害から身を守るための意識向上につなげる。

 県砂防課によると、県が運営する公式ラインアカウントを用いた避難訓練の実施は全国初。訓練の最後に行われる防災クイズで満点を取った場合、宿泊券などが当たる特典も用意する。

 訓練のキャッチコピーは「ここ何色なん?」。ハザードマップは、土砂災害や洪水の恐れがある区域に、危険度の段階別に色が塗られており、自宅周辺地域が何色なのか知ってほしいとの思いが込められている。

 砂防課、河川課、危機管理課、DX課、メディアプロモーション課など部局横断の庁内プロジェクトチームを結成し、訓練のアプリケーションを作成した。

 近年、豪雨災害が各地で頻発しており、防災意識の向上が課題となっている。さらにコロナ下では集合型の避難訓練の実施が難しくなっており、「地域のハザードマップや浸水想定区域を知らない人が多い」(砂防課)ことも課題だった。デジタル避難訓練の実施を通じて、若い世代を中心に防災意識を高めてもらいたいとの狙いがある。

 同課は「土砂災害や洪水の危険から命を守るためには防災意識の向上が不可欠。主体的に避難を考えてもらうため、普段から知識を蓄えるとともに、いざというときのために役立ててほしい」としている。参加方法は、県の公式ラインアカウントを「友だち登録」した上で、訓練参加ボタンから参加する。