新型コロナウイルス対策で、高齢者らを対象としたワクチンの4回目接種を巡り、県は11日、国の指針に基づき、県内では今月下旬に始まり、7月から本格化する見通しを明らかにした。県は市町村と連携して接種券発送の準備を進める。一方、13日までとしていた県の警戒レベル2を全県で維持し、27日まで継続することを決定。山本一太知事は11日の定例会見で、「大型連休で人出が増えたことなどの理由から、第7波に見舞われることは十分考えられる」とし、感染再拡大に警戒感を示した。

 4回目接種を巡る国の指針では、対象者は3回目接種から5カ月以上経過した60歳以上や、18~59歳で基礎疾患のある人と重症化リスクの高い人に限定されている。

 県内での3回目接種は医療従事者と高齢者を中心に昨年12月下旬に始まったが、当時の接種は一部にとどまっており、本格化したのは2月以降。国の「5カ月間隔」の指針に基づくと、4回目接種は一部の県民で今月下旬に始まり、本格化するのは7月以降になる見通し。県ワクチン接種推進課は「各市町村と協力して準備を進めていきたい」とした。

 県内の3回目接種率は県全体で72.9%(10日時点)と、全国的にも高い水準で推移している。4月末までにワクチンを接種した64歳以下の県民が対象の追加接種促進プロジェクトには、14万2979人の応募があったという。高崎、太田両市の県営接種センターでは当日の受け付けでも接種が可能な状況で、県は引き続き積極的なワクチン接種を呼びかけている。

 また、大型連休中の帰省や旅行時の感染防止対策として、県がJR高崎駅構内で実施した無料抗原検査について、検査数は4月29日~5月8日に453件で、1件の陽性者を確認したと明らかにした。

 一方、今年の大型連休では3年ぶりに行動制限がなく、温泉地や行楽地は人出が増え、一定のにぎわいをみせた。山本知事は昨年の同時期に全国的に第4波に見舞われた経験を踏まえ「大型連休中の人出が今後の感染状況にどう影響してくるか注視していきたい」とした上で、「第7波が来るという想定で県内の医療提供体制を適切に維持しつつ、地域経済を回していきたい」と述べた。

 県と前橋、高崎両市が11日に発表した新型コロナの新規陽性者は10歳未満~90歳以上の446人。同日までの1週間の陽性者数は2691人で、前週(2412人)から微増している。県内の感染確認は累計8万8339人(うち309人死亡)となった。新たなクラスター(感染者集団)として、富岡保健所管内の高齢者福祉施設で入居者と職員計5人の感染が判明している。