小中学校の児童生徒への指導力を強化するため、群馬県太田市教委は本年度、「生徒指導指導員」制度を新設する。いじめや不登校などの解決や未然防止のため、指導にたけた小中学校の中堅、ベテラン教員10人を生徒指導指導員に委嘱し、研修などを通じてノウハウを共有。問題に直面した学校が他校の教員に相談しやすい環境も整備する。委嘱式を17日に行う。

 県内の各市町村教委は、教科ごとに優れた指導力を持つ教員を「教科指導員」に委嘱。教委の指導主事とともに各校を訪問し、若手教員らに授業をより良くするための助言をしている。同様の発想で、太田市教委は生徒指導指導員を新設。各校で生徒指導を担当する教員向けの研修を行うほか、教員からの相談に応じられるようにする。

 市教委学校教育課によると、委嘱する指導員10人は3、4校を受け持つ。恩田由之教育長は「ベテラン教員が蓄積したノウハウを広く共有することで、子どもに寄り添い、自己肯定感を持てる環境を整備したい」と説明する。

 特別支援学級を受け持つ若手教員の不安を軽減させるため、模範授業を見せたり、個別相談に応じたりする特別支援教育指導員11人と、外国人の児童生徒に対して母国語も使って個別指導するバイリンガル教員の指導力向上を目指す外国人児童生徒教育指導員2人も委嘱する。