福田赳夫元首相の胸像移設を祝う(右から)荻野さん、貴代子夫人、康夫元首相、野村さんら

 旧群馬町(現群馬県高崎市)出身の故福田赳夫元首相の胸像が、下仁田町の老舗こんにゃく製粉業「荻野商店」から、生誕地に近い高崎市足門町に移設された。除幕式が14日、移設先の市民活動センター・ソシアス敷地内で開かれ、長男の康夫元首相、貴代子夫人ら約40人が祝った。

 胸像はブロンズ製で約60センチ。下仁田地区後援会長をしていた荻野商店2代目、故荻野重雄さんが2005年、赳夫氏の生誕100周年に合わせて制作した。三枝夫人の胸像と共に、町内の製粉工場敷地内に17年ほど設置していた。

 昨年2月、康夫氏から「両親の胸像を地元に設置したい」と相談を受けた群馬町福田会会長の野村洋四郎さん(79)が移設整備委員会を立ち上げ、地元住民が接しやすい同所を選んだ。市は設置場所を「群馬地域名誉町民顕彰エリア」と位置付け、同委員会が4月に移設。三枝夫人の胸像は、同所近くにある福田家の菩提(ぼだい)寺、徳昌寺に移した。

 胸像を眺めた康夫氏は「良い場所に来たと思う。下仁田ではきれいに飾ってくれていたが、(移設は)大変ありがたい」と感謝し、「(赳夫氏は)ここで生まれたわけだからご本望でしょう」とほほ笑んだ。

 荻野重雄さんの三男で同社代表、荻野匡司さん(58)は「父はとにかく皆さんに見てもらいたいと言っていた。一番ふさわしい地元で、赳夫先生もうれしいと思う」と話した。