みどり市職員(左)に寝具を手渡す小松さん

 ウクライナからみどり市に身を寄せる避難民に、慣れない環境でもゆっくり休んでもらおうと、高崎市田町の老舗「富田屋ふとん店」(井桁和江店主)が17日、寝具一式を贈った。みどり市職員が高崎市内で寄贈品を受け取った。

 同店は創業100年を超える老舗。井桁店主と熟練の布団職人の2人で切り盛りしていたが職人が今年初めに体調を崩し、今月急逝した。職人が体調を崩したころに井桁店主と家族で話し合い、今月末での廃業を決めた。

 山本一太知事がウクライナの避難民の受け入れを表明したことを受け、井桁店主と家族が話し合い、「何もない状態で避難して、まず必要になるのは布団」と在庫の寄贈を決めた。県を介し、みどり市に来る5人の避難民に贈ることになった。

 同日、井桁店主の次女の小松(旧姓・井桁)玲子さん(62)=宮城県大崎市=が、みどり市職員に敷布団や枕、羽毛の掛け布団、マットレスなど一式を手渡した。マスクやタオル、食器などの品も一緒に贈った。小松さんは「慣れない環境でもゆっくり休んでもらいたい。渡すことができて感無量。廃業前に有終の美を飾れた」と話した。

 みどり市職員は車2台いっぱいに寝具を詰め込み、「温かい気持ちがありがたい。必ずお渡しする」と感謝していた。同市には3世帯5人の避難民が到着する予定。