魅力向上へ向けて再整備される華蔵寺公園

 群馬県伊勢崎市は本年度、市内随一の観光資源である華蔵寺公園のリニューアル事業に乗り出した。「華蔵寺公園共生『はな咲く。』プロジェクト」と銘打ち、2024年度までの3年計画でカフェの整備やツツジの再生、PR動画の制作などを行う。民間企業との連携や企業版ふるさと納税を活用し、公園を核とした地域活性化や来園者の利便性向上を図る。

 カフェは、老朽化のため解体する市民プール跡地(約7700平方メートル)に整備する駐車場の一画に開設予定。設置や管理に当たっては、民間事業者を公募で選定するパークPFI制度を市として初めて取り入れる。本年度にプールの解体工事と市場調査に着手し、24年度の完成を目指す。

 園内に約5000株が植えられているツツジは「市の花」の一つ。4月下旬から見頃を迎え、毎年多くの市民が観賞に訪れる。

 だが、近年は一部の株で花を十分に咲かせなかったり、枯れたりと樹勢が衰えるケースが目立っている。市公園緑地課によると、マツなど周囲の高木の影響による日照不足が原因とみられるという。市は一部の区画で試験的にマツを伐採し、日当たりを確保して再生を図る。効果が認められれば、対象範囲を広げていく。

 ハナショウブが植栽されている園内の水生植物園も、自然に触れられる場として再整備する方針で、設計に着手する。生まれ変わった公園をPRするため、動画も制作する。

 プロジェクトの費用として総額2億円以上を見込む。本年度から企業版ふるさと納税の寄付対象事業に関連項目を設け、民間の協力を募っている。

 華蔵寺公園は26.6ヘクタールの敷地内に遊園地や野球場などの運動施設を有する総合公園。サクラの名所としても知られ、市民の憩いの場となっている。市は「リニューアルによって、新たな来園者を増やしたい」としている。