民間への売却も検討されていたカネコ種苗ぐんまフラワーパーク(前橋市)について、県が県有施設として存続させる方向で調整していることが17日、分かった。存続を前提に、花卉(かき)産業と赤城山南面の振興機能を強化するため、施設のリニューアルを計画。関連事業費6160万円を盛り込んだ本年度一般会計補正予算案を同日、議会側に示した。

 リニューアルで追加を目指す機能として、①花の寄せ植えやアロマなど「体感」できる教室②赤城山南面の観光や地域コミュニティーの拠点③キャンプやグランピングなど宿泊④保安林を使ったツリートレッキングなどのアトラクション―などを候補に掲げる。

 県は昨夏、民間事業者から事業アイデアを聞き取って運営方法を探る市場調査を行い、新たな魅力創出や集客力向上のための構想をまとめた。

 今秋ごろに実現可能な機能や採算、集客力などを総合的に判断して基本計画を策定。デザインも作成し、事業費を算出した上で改修実施の可否を判断する。

 同施設の来園者数は開業した1992年の89万人から、18年には24万人に減少。県が昨年3月に公表した「県有施設のあり方見直し最終報告」は、魅力向上には多額の費用がかかる改修が必要と判断。その上で、「前橋市と連携し、コンセッション方式(公設民営の一手法)による運営または民間売却に向けた手続きを進める」と示された。

 その後、検討を重ね、赤城山南面の振興強化などが期待できることから、県有施設での存続を目指す。県は大手アウトドアブランド「スノーピーク」(新潟県)の子会社と協力し、県立赤城公園(同市)のリニューアルの計画を進めており、同園との連携の可能性も探る。

 補正予算案はこのほか、新型コロナウイルス感染症対策やウクライナからの避難民受け入れのための事業費などを計上。山本一太知事が同日、12億9100万円を追加し、総額8199億9700万円とする補正予算案など11議案を県議会議会運営委員会に示した。24日開会の県議会第2回定例会に提出する。