▼キノコのイラストが描かれた布製の袋に、水やりだけでシイタケを栽培できるキットを入れたギフト商品。キノコ種菌販売の森産業(桐生市)と布の染色加工などを手がける朝倉染布(同)が先月末、母の日に向けて売り出した

 ▼シイタケを栽培・収穫し、味わえるだけでなく、 撥水はっすい加工が施された布の袋は、エコバッグや手提げとして活用できる。贈り手の思いを長く残すことができる商品は好評だった

 ▼独自の技術や商品、サービスを組み合わせ、足りない部分を補完し合うことで、より魅力的に生まれ変わる例がたくさんある。一方で組み合わせてはいけないものもある

 ▼例えば薬。複数を併用した際、作用が強く出過ぎたり弱くなったりする「飲み合わせ」があるためだ。米国の製薬会社が開発した新型コロナウイルス感染症の飲み薬は、併用してはいけない薬が数十種類もあった

 ▼感染症が大流行した際などに、迅速に新薬やワクチンを実用化できる「緊急承認制度」の創設を柱とする改正医薬品医療機器法が成立した。安全性は従来通り確認するが、有効性は推定の段階で承認。それだけ早く使えるようになる

 ▼新しい薬を、必要な人に必要なときに届けられる可能性が広がるのは歓迎だが、飲み合わせに関する情報もしっかり提供してほしい。使う側の私たちも、人ごとではなく自分事と捉え、積極的に情報に接するよう心がけたい。