成田国際空港に到着した(左から)ボズコさん、シドルチュクさん、マリーナさん、アンドリーさん、手前がエゴール君(吹野さん提供)

 群馬県みどり市が受け入れを表明している重度の聴覚障害を持つウクライナからの避難民4人と子ども1人が19日夜、成田国際空港に到着した。5人を受け入れるため、市ろう者協会と県聴覚障害者連盟でつくる「ウクライナろう者避難民支援チーム」のメンバーは同日、市営住宅2戸で高崎市内の布団店から寄贈された布団5組を天日干しした。「希望」と記されたウクライナカラーのだるまを飾り、家具や家電製品を整えるなど受け入れ準備を急いだ。

 支援チーム事務局によると、一行のうち、ボズコ・ボロジミールさん(48)とシドルチュク・オレクサンドルさん(52)は8年前に観光で来日、市ろう者協会の吹野昌幸さん(54)がガイドをした縁で交流を続けていた。ボズコさんと聴覚障害のある仲間は2月27日、車4台に分乗してウクライナの首都、キーウ(キエフ)を脱出。モルドバ、ルーマニアなどを通過して、8日間かけてイタリア・ミラノ近郊にある聴覚障害者の避難所に身を寄せた。

 キーウからボズコさんと一緒に避難していたヤネンコ・アンドリーさん(42)、ユディツカ・マリーナさん(37)夫妻、長男のエゴール君(7)の3人も加わり、5人で18日、イタリアを出発。ドイツ・フランクフルト国際空港で乗り換えて19日午後6時過ぎ、成田空港に到着した。みどり市職員、吹野さんら支援チームは4台の車に分乗して空港で一行を出迎えた。5人はPCR検査などを受けた後、吹野さんらと対面した。