31日が期限となっている群馬県の観光支援事業「愛郷ぐんまプロジェクト」(県民割)の第5弾について、県は20日、期間を6月30日まで延長すると発表した。政府の観光支援事業「Go To トラベル」の再開のめどが立たないことから、県独自の支援事業の継続を決めた。財源には、国土交通省から「Go To トラベル」のために配分されている予算を充てる。

 県観光魅力創出課によると、「Go To トラベル」のために国から配分された予算は約102億円。愛郷を6月末まで延長しても、「財源が底を突くことはない見込み」(同課)という。

 愛郷は、登録された県内宿泊施設への宿泊(1人1泊6600円以上)や、日帰りツアー(1人1万円以上)が対象となる。新型コロナウイルスワクチンを3回接種しているか、検査で陰性を証明できる場合に、1人1泊の宿泊費が1万円未満で3千円を、1万円以上で5千円を補助する。

 福島、茨城、栃木、埼玉、千葉、神奈川、新潟、山梨、長野の9県は同様に県民割を延長し、本県との相互割引も継続する。

 観光庁は20日、県民割支援の実施期間を6月30日まで延長すると発表。「Go To トラベル」の予算を活用できるとしている。配分された予算の取り扱いに関しては、山本一太知事が4月に斉藤鉄夫国交相を訪ね、県民割に活用可能とすることなどを要望した経緯がある。

 一方、全国的な移動を前提とする「Go To トラベル」については、松野博一官房長官が19日の会見で「今後の(新型コロナの)感染状況を見極め、注意深く検討する」と発言するなど、再開のめどは立っていない。上毛新聞の取材に、観光庁担当者は「地域によって感染状況にばらつきがある中、可能な範囲で観光需要を喚起していく」とした。

 利用方法などの詳細は専用ホームページへ。