キッチンカーから弁当を手渡す増田さん(左)と、笑顔で受け取る親子

 子どもの居場所や老若男女が交流を楽しめる場をつくろうと、南牧村でカフェ「Big Mom」を営む増田美奈子さん(50)が、キッチンカーによる移動式子ども食堂を立ち上げた。今後、各地の子ども食堂を回って弁当を提供する。20日は1回目の活動として、立ち上げに協力した「まんまる食事会」(高崎市新町)を訪れた。

 増田さんは約5年前、子どもを長時間預かってくれる学童など子育てと仕事を両立しやすい環境があり、地域との交流が密接な点に魅力を感じ、さいたま市から同村に移住した。こうした経緯から自身も移動式食堂を通じて各地の子ども食堂に協力しようと考えた。自分と同じシングルマザーが情報交換できる場をつくり、母親たちに村の魅力をPRして村の活性化につなげる狙いもあるという。

 活動開始に向け、まんまる食事会を運営する社会福祉法人「みどの福祉会」の丸茂ひろみさん(60)に相談。昨年7月から同法人が運営するこども園で、園児の保護者らにイタリアの菓子「マリトッツォ」を販売するなどして資金を準備してきた。

 20日は開設を支えてくれた丸茂さんへの感謝を込め、まんまる食事会が毎月行っている弁当配布に協力。車内で調理したガパオライスや、焼きマシュマロやミートボールが挟まれたコッペパンを無料配布した。

 受け取った近くの矢加部輝美さん(35)は「温かくておいしい。栄養バランスを考えているのが伝わってきた」と笑顔。長女の実央さん(13)と次女の真央さん(11)は「とてもおいしい」「また食べたい」と声を弾ませていた。

 増田さんは将来的に同村を含めた各地で食堂を開くことを目指している。「来てくれる人が明るい気分になれるような場所にしたい。仕事と子育てで悩むお母さんたちが、より良い環境に移住する後押しもしていきたい」と語った。