「かわみるぐんま」のサイト画像。河川ライブカメラを地図上で選択すると現在の状況が閲覧できる(県提供)

 頻発・激甚化する豪雨災害を踏まえ、群馬県は20日、県内各地の河川の水位情報やカメラ画像をリアルタイムで確認できる防災情報サイト「かわみるぐんま」の運用を始めた。気象庁が公開している予想降雨量のデータや地域の防災情報も網羅しており、スマートフォンでも手軽に見られるのが特徴だ。県は、台風や大雨といった災害時に河川の様子や水位の変化を把握して、迅速な避難行動につなげてもらうことを期待している。

 閲覧できるのは、①河川に設置されたライブカメラ(10分間隔で更新される静止画194カ所、動画16カ所)②河川の水位観測データ(危機管理型水位計など計380カ所)③雨量観測データ(テレメータ雨量計216カ所)④地域の洪水浸水想定区域や土砂災害警戒区域といった防災情報―など。

 サイト内の地図上に表示される観測所やカメラを選択すれば、各種情報を見ることができる。スマートフォン向けのサイトも用意した。

 県河川課によると、河川防災情報を収集するためにはこれまで、県や国土交通省、気象庁など複数のサイトを閲覧する必要があったが、一つのサイト内で網羅的に把握することが可能になった。近年、各地で豪雨災害が頻発しており、県民に自らや家族の住んでいる地域の河川情報を積極的に見てもらい、避難行動の判断基準の一つにしてもらう狙いがある。

 県管理の全339河川について、県は危機管理型水位計と河川監視カメラを2024年度末までに整備する目標を掲げている。4月からは、「リアルタイム水害リスク情報システム」の運用を開始。河川の水位情報から氾濫の危険度を予測するための情報発信を、市町村向けに行っている。

 今回のサイトはこのシステムを基盤に、県民に向けて分かりやすく防災情報を発信することを目指して公開した。

 同課は「地図上でカメラや水位計などの情報を一元的に見られるようになり、利便性が高まった。普段から洪水浸水想定区域を知ってもらうとともに、有事の際には早めの避難行動を判断するための参考にしてほしい」としている。