妙義山を望む絶景が売りの妙義グリーンホテル&テラス
高級感も漂うドームテントの内装(ラグジュアリータイプ)

 手軽にキャンプを楽しめるグランピングが、アウトドアの新形態として急速に普及している。妙義グリーンホテル&テラス内に2018年に開業したグランピング施設は、妙義山を眼前に仰ぐ絶好のロケーションで人気を呼んでいる。

 グラウンドゴルフ場だった天然芝の広場を活用した。標高450メートルの高台にあり、西側に望む妙義山は絶景。周囲は街灯が少なく、晴れた日は星空も楽しめる。

 客室は28平方メートルのドームテント(定員4人)が8棟と、12平方メートルの高級キャンピングカー(同2人)が2台。テントには天体望遠鏡などを備える一方、あえてテレビは置いていない。諸星匡祥副支配人(38)は「“何もないぜいたく”を楽しんでほしい」と説明する。

 食事はバーベキューを中心としながら、ホテル直営の強みを生かしてアヒージョやパエリアといった料理を提供する。バーベキューグリルは本場米国の「Weber(ウェーバー)」製を採用。気軽にキャンプを楽しみたいライト層をターゲットとしつつも、各所に玄人好みの本格設備を導入している。

 共用ラウンジではビールやワイン、焼酎のほか、コーヒーやソフトドリンクを自由に飲むことができる。

 とろりとした泉質が自慢の天然温泉に入れることもホテル併設のメリット。大浴場のあるホテルまでは1キロ離れているが、シャトルバスが運行している。敷地内にはゴルフ場もあり、ラウンドしていく宿泊客も多い。

 開業直後は20~30代の女性グループやカップルが客層の中心だったが、コロナ後は中高年も増え、足元の稼働率は平日で8割前後と高水準にある。

 諸星副支配人は「絶好の眺望とともに、ホテルだから提供できる料理や温泉といった魅力をPRしていきたい」と話した。

 【データ】上信越自動車道松井田妙義インターチェンジから10キロ。宿泊料金は時季や利用人数によって変動し、1泊2食付き1万7千円~。問い合わせは妙義グリーンホテル&テラス(☎0274-73-4111)へ。

●記者のトレンド予測● 自然の魅力を再発見

 グランピングは「グラマラス」と「キャンピング」を掛け合わせた造語。妙義グリーンホテル&テラスは客室やアメニティ類で高級感を演出する一方、朝食のコーヒーは客が豆からひいて飲むようにするなど「体験」も大切にしている。

 諸星副支配人によると、風の音を聞いたり虫を見たりして、自然の魅力に気付いて帰っていく若者も多いという。取材中も小鳥のさえずりが心地よかった。今度はプライベートで行きたい。

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