詩画作家の星野富弘さん(76)の作品を展示する群馬県みどり市の富弘美術館(聖生清重館長)が21日、開館30周年の記念式典を行った。星野さんは関係者約60人に囲まれ、郷里で美術館の節目を祝った=写真。式典は新型コロナの影響で実施がずれ込んでいた。

 あいさつで星野さんは「こんなに長く存続するとは思っていなかった。絵の力だけでなく、市や協力してくれた方々のおかげ」と深く感謝した。同館を支援する「富弘美術館を囲む会」は米国ロサンゼルスを含めて27支部に広がっている。

 星野さんは現在も詩画や随筆の創作活動を続け、「美術館があることで私は勇気をもらっている」とさらなる意欲をにじませた。

 桐生高の同級生でもある聖生館長(76)は「富弘さんが30年間、無償で作品を提供してくれるなど『支えられた美術館』だった」と振り返り、須藤昭男市長は「作品を通じて来館者は、命の尊さや生きる喜びを感じたのであろう」と話した。

 同館は1991年5月12日、星野さんの作品の常設展示施設として旧勢多東村が開設。昨年12月に来館者700万人を達成し、20日までに701万2072人が訪れた。