群馬県渋川市半田の国道17号高架区間に国土交通省が整備する県内初の緊急避難所が完成し、22日に避難訓練が行われた=写真。地元住民を中心に84人が参加し、使い方に理解を深めた。

 国交省高崎河川国道事務所によると、東日本大震災の教訓を踏まえて道路の高架区間を緊急避難場所として活用する取り組みを進めている。南海トラフ巨大地震に備え、四国や近畿で先行して整備を進めてきた。

 半田地区は3~5㍍の浸水が想定される区域。指定避難所などに逃げ遅れた際の最後の手段として、地面から5・7㍍の高さがある同国道の高架区間に緊急避難所を設けた。

 訓練は、半田自治会(田島泰造会長)が避難所の見学も兼ねて初めて行った。幅2㍍ほどの階段を上って避難する仕組みで、ヘルメット姿の参加者は2班に分かれ、真剣な表情で階段を上っていた。

 田島会長は「階段は足元がしっかりしていて、上りやすかった。洪水があっても、スムーズに活用できる」と振り返った。

 避難訓練に先立ち、市気象防災アドバイザー、尾台正信さんによる講話「災害を正しく恐れる」が半田自治会館で行われた。