群馬県に住む日本人の2021年の海外出国は3714人で、新型コロナウイルス感染症拡大前の19年のわずか2%にとどまったことが22日までに、出入国在留管理庁(入管庁)が公表した資料で分かった。各国の水際対策の強化を背景に、海外旅行だけでなくビジネスでの出国も激減した。一方、22年1月以降は日本人出国者の総数は増加傾向が続いており、回復の兆しも見え始めた。

 入管庁によると、群馬県に住む日本人の出国は、コロナ以前の18年は17万4176人、19年は17万9896人と右肩上がりで推移していたが、コロナの影響が顕在化した20年は3月以降に出国者が激減。前年比85%減の2万6741人にとどまった。21年はさらに同86%減少して3714人まで落ち込み、19年比では98%減となった。

 日本人出国者の総数は、19年に2008万669人で初めて2千万人を超えた後、コロナの影響で20年に317万4219人、21年に51万2244人と減少。21年の出国者は東京在住者と外国在住者がそれぞれ全体の2割超を占め、群馬県の割合は0.7%だった。

 一方、日本人の出国は回復の兆しも出ている。日本政府観光局(JNTO)によると、22年1月の出国者は7万4982人(前年比54%増)で20年3月以降の月間で初めて7万人を超えた。2月は4万6932人(同89%増)、3月は7万678人(同144%増)、4月は12万9200人(推計値、同259%増)と回復が続く。

 JNTOによると、21年11月以降のオミクロン株のまん延に伴い、当初は世界的に規制強化の傾向が強まったが、最近では規制緩和に方針転換する国や地域が増えている。国内でも政府の規制緩和方針を受け、訪日外国人は増加しており、22年4月は13万9500人と前年同月比で約13倍となっている。