多くの人が耳を傾けた柳原さんの講演

 小栗上野介顕彰会(市川平治会長)は22日、高崎市の東善寺や高崎倉渕小で郷土ゆかりの幕末の偉人、小栗上野介忠順(ただまさ)をたたえる「小栗まつり」を開いた。同寺での墓前祭などで小栗をしのんだ。

 小栗は幕府の要職を務め、横須賀造船所の建設を提言するなど近代化の礎を築いたが、いわれなき罪で新政府軍に斬首された。今年は百五十五回忌に当たる。

 ノンフィクション作家の柳原三佳さんが「『開成をつくった男・佐野鼎(かなえ)』の取材から見えてきた、小栗忠順との接点」と題して記念講演。傍系先祖に当たる佐野の生涯を追った近著から見えてきた小栗像を紹介した。

 佐野は遣米使節団に従者として同行。小栗を含む使節団が乗ったポウハタン号での様子を記した手紙を残しているといい、「小栗の船酔いを気遣うなど気になる存在だったのだろう」などと話した。

 顕彰会は小栗の功績を多くの人に紹介し、史実に基づいた正しい歴史認識と理解を深めようと活動している。