「まだまだ先を見たい」と話す(左から)大島、寺口、カワイ、福島=前橋市のエフエム群馬

 群馬県出身の4人でつくるロックバンド「Ivy to Fraudulent Game(アイヴィー トゥ フロウジュレント ゲーム)」が今月、4枚目のアルバムをリリースした。自然体に、かつ挑戦の姿勢で作り上げた同作を引っ提げた全国ツアーも好調だ。

 アルバム名は「Singi'n in the NOW」。TBS情報番組「王様のブランチ」の4月のエンディングテーマとなった「胸を焦がして」、1月に配信リリースした「オートクチュール」など10曲を収めた。

 「アイビー」の愛称で親しまれる同バンド。ボーカルの寺口宣明(28)は桐生市、ドラムの福島由也(27)は伊勢崎市、ベースのカワイリョウタロウ(28)は前橋市、ギターの大島知起(27)は玉村町出身だ。

 「自由に、豊かに、楽しくが詰まった作品」と寺口。「前までは深く考えることに美しさがあると思っていたが、『やりたいなら、やる』にかっこよさ、美しさを感じるようになってきた」と同アルバム制作過程での気持ちの変遷を語る。大島も「自分らでかけていた制限を取り払うことができた。今のバンドの空気感が極めてシンプルな表現につながった」と話す。

 楽曲は全メンバーが作詞作曲に携わった。2枚目のアルバムまでは福島が一手に担っていたが、それぞれに作品を持ち寄りブラッシュアップして完成させるスタイルにした。福島は「それぞれに感化されながら“バンド”らしくなってきた。このアルバムの強みとなっている」と胸を張る。

 ツアーは今月スタート。北海道から九州のライブハウスを7月まで駆け抜ける。カワイは「ライブを重ねるごとに良い意味で曲が化けていきそう」と手応えを語る。

 全国を巡り多忙な4人だが、寺口、カワイ、大島は現在も県内に在住。寺口は「県内に住むこと以外を知らないから分からないけれど、好きだからここにいる。“何もないけれど全部ある”みたいな」と笑顔を見せる。