今夏の参院選で、群馬選挙区(改選数1)に立候補を予定する連合群馬副事務局長、白井桂子氏(60)の合同選対会議が24日、前橋市内で初めて開かれた。会議には白井氏を推薦する立憲民主党の県連幹部らも出席し、連合群馬、国民民主党県連との3者で選挙戦に臨む姿勢をアピールした。昨秋の衆院選とは異なる旧民主党勢力の新たな「共闘態勢」で、7選を目指す自民党現職の中曽根弘文氏(76)らに対抗する。

 会議の冒頭、白井氏は約30年間看護師として働いてきたことを踏まえ「国民の大多数は労働者。労働者の現場の声を集めて政治に結び付けていきたい」と述べた。立民県連の後藤克己会長は「白井さんを中心にスクラムを組む形を作れたことは万感の思い。群馬では旧民主勢力は一つという信念で、3者が力を合わせられる選挙にしたい」と強調した。

 中央政界では立民、国民両党に関係の悪化が生じているとされ、群馬選挙区への影響も懸念されていた。国民県連は白井氏の推薦を上申しているが、24日時点で党本部の推薦決定には至っていない。ただ、国民県連の久保田俊幹事は「県連の活動として、推薦と同じ動きをする」と述べ、県連独自でも支援する考えを示した。

 選対本部長には、連合群馬の佐藤英夫会長が就任した。国政選挙に連合群馬から組織内候補を擁立するのは初めて。出馬表明が4月中旬にずれ込んだこともあり、白井氏の知名度向上が喫緊の課題だ。

 佐藤会長は会議後の会見で「組合員がどれだけ家族や友人、知人に広げられるかが大切」と指摘。地域にネットワークを持つ立民、国民両県連の所属議員の支援を受けながら幅広い有権者に浸透させたい考え。一方、共産との連携は「歴史的経緯を考えても一緒にはできない」と否定した。

 参院選は「6月22日公示、7月10日投開票」が有力とされ、中曽根氏も市や郡単位での激励会を始めるなど動きを活発化させている。公示までの週末に県内各地で開き、幅広く支持を呼びかけていく。

 群馬選挙区は、1人区となった2007年以降で最多の5人が立候補を表明。こうした状況に、中曽根氏の陣営幹部は「関心が高まり、投票率が上がるのは望むところだ」と意気込む。

 新人の高橋保氏(64)を擁立する共産も出馬の構えを崩さず、公示日に向けて動きを本格化させている。今後も高橋氏本人が各地に出向き、街頭での訴えや集会を強化する考え。6月12日には、JR高崎駅前で志位和夫委員長が演説する日程も組んでいる。

 選挙区には他に、NHK党新人の小島糾史氏(46)、政治団体「参政党」新人の新倉哲郎氏(43)が立候補を予定している。

【こちらも】シリーズ《迫る 参院選》の記事一覧