立ち上げたU15チーム「ライトニングバスケットボールクラブ」を指導する小淵さん

 バスケットボール男子Bリーグの群馬クレインサンダーズで主力選手として昨季まで活躍し、チームのB2優勝とB1昇格に貢献した小淵雅さん(38)=太田工高出身=が指導者としての新たな道を歩み出した。一般社団法人を立ち上げ、今月からU15チームの指導を始めた。県バスケットボール協会強化部会のU16男子チームヘッドコーチ(HC)にも就任。Bリーグでプロ選手として刻んだ足跡を次世代に伝えようと指導にも自然と熱が入る。

 小淵さんが指導を始めたのは前橋市が拠点のライトニングバスケットボールクラブ。サンダーズ取締役だった戸塚近樹さん(57)と一緒に一般社団法人を立ち上げ、U15チームの運営を始めた。

 昨秋に同協会U16チームの指導を依頼されたことが指導者の道に踏み出すきっかけとなった。選手を集めるためチームを回り「身長や身体能力が高く、シュートがうまいなど素質があるのに細かい部分ができていない選手が多い」と分かり、自分のチームで指導したいという思いが膨らんだ。「1年間ほど会社員をしていたが、やっぱりバスケットをしたい思いがある自分に気付いた」と振り返る。

 自身にも指導者の存在は大きかった。高校は走って得点することに集中していたが、大学で監督からポイントガードの役割を教わり競技の見方が変わった。全体を見てゲームを組み立て周りを生かすプレースタイルを知り、その経験がプロにつながった。

 チームは9人の選手で始動。最初は教えたいことが伝わらなかったが、細かい説明と昨年まで現役だった体でプレーの見本を示して理解してもらうことを心掛ける。指導したことを子どもができるようになると大きな喜びにつながる。

 「シュートがどんどんうまくなる子どもがいて、チーム練習以外で打ち込んでいることが分かる。その選手が刺激になってチームを変えてほしい」と指導の手応えに目を細める。

 立ち上げ間もないチームだが最終的な目標は「日本一」。選手には県優勝を目指そうと呼びかけている。

 おぶち・まさし 1983年9月生まれ。大泉町出身。太田工高―専大。日本バスケットボールリーグ(JBL)の三菱電機でプレーした後、米国のバスケットボールに挑戦。帰国後にbjリーグの琉球、大阪を経て2013年に群馬クレインサンダーズに加入。20~21年シーズンを最後に引退した。