新型コロナウイルスワクチンの3回目接種を巡り、群馬県前橋市が今月下旬に使用期限を迎える米モデルナ製ワクチン8340回分を廃棄する見通しであることが25日、同市への取材で分かった。3回目接種を幅広く呼びかけ、2回目を打った人の3回目接種率は8割近くに上るが、「最終的に一定数の廃棄はやむを得ない」としている。米ファイザー製の廃棄予定はないという。

 市によると、廃棄予定のワクチンは2月上旬に入荷し、5月28日が使用期限となっているモデルナ製の556バイアル(瓶、計8340回分)。2月以降に約6万回の予約枠を設け、順次接種した。接種率を高めるとともに、ワクチンの余剰を抑制するため、大学などを通じた若年層への周知や当日受付を行うなどしたが、最終的に使い切れなかったという。

 市新型コロナワクチン接種推進室は「ワクチンが余らないよう手を尽くしたが廃棄を避けられなかった。ただ、在庫がないのに予約を受け付けるようなことはできず、やむを得ない面もある」としている。

 4回目接種に向けたワクチンの確保に支障はない。今後はできるだけ廃棄が出ないよう需要量を見極めていく方針。

 3回目接種用のワクチンを巡っては、太田市もモデルナ製約3750回分を廃棄する方針を示している。