ラウンドアバウト方式を取り入れたスマートICの完成イメージ

 上信越道甘楽パーキングエリア(PA)に整備予定のスマートインターチェンジ(IC)に、群馬県内のICとしては初めて環状交差点「ラウンドアバウト方式」が導入されることが、分かった。高速道に通じるルートに同交差点を設置することで、誤って進入した車両をスムーズに一般道に誘導できるほか、自動料金収受システム(ETC)が故障した際の車両の立ち往生も回避できるなど交通の円滑化が期待される。

 同交差点はドーナツ形で、信号機や一時停止位置はない。進入した車両は時計回りに徐行しながら、目的の方面に走行する仕組み。重大事故防止にも効果があるとされ、全国のICなどで採用され始めている。

 上信越道を運用する東日本高速道路(東京都)の管内では、2019年に供用開始となった水戸北スマートICの下りに導入されている。甘楽PAのスマートICは上りと下りの両ゲートに同交差点を設置する予定。

 同スマートICは、地域産業の振興や物流機能の強化、周遊観光ルートの確立、災害時利用などを目的に、国土交通省や甘楽町、同社などが整備を計画。23年3月までの供用開始を目指している。今年4月には同社とICの整備工事を担う建設会社との契約が完了し、着工に向けた準備が進められている。

 IC整備の関連費用として2億5600万円を本年度一般会計予算に計上する同町は環状交差点の導入により、交通の円滑化だけでなく、土地の効率的な利用も可能になると指摘する。誤ってICに進入した車両がUターンするためのルートを用意する必要がなくなるとし、「ICをコンパクトにできる。土地を有効活用でき、工事費用を抑えられる」と説明している。(細井啓三)