同居の母=当時(76)=を暴行して死なせたとして傷害致死罪に問われた太田市の無職の男(47)の裁判員裁判判決公判が26日、前橋地裁で開かれた。山崎威裁判長は「執拗(しつよう)で悪質な犯行」として懲役6年(求刑・懲役8年)の実刑判決を言い渡した。

 判決理由で山崎裁判長は、男が痛みが出やすく服で隠しやすい太ももを狙ったことは「陰湿だ」と非難した。頭部などに比べ死亡する危険性が低い部位であるものの、痛みで座り込んだり逃げようとしたりする母に暴行を繰り返したと指摘。「母の痛みや恐怖は計り知れない」とし、同種事件の中で重い部類に当たるとした。

 一方、職場の人間関係や母の病気、幼少期の成育環境など同情すべき事情もあるとした。

 判決によると、男は昨年10月5~19日ごろ、自宅で母の両脚を多数回膝で蹴るなどの暴行を加え、左右大腿(だいたい)部筋挫滅などのけがを負わせ、外傷性ショックにより死亡させた。