屋外でのランニングや会話なしの美術館鑑賞など一定の場面についてマスク不要とする政府や県の考え方に対し、群馬県民の受け止め方はさまざまだ。熱中症防止の観点から歓迎の声が上がる一方、「感染が不安」「人目が気になる」として着用を継続する考えも根強く、対応が分かれそうだ。

 「人目が気になるので外さない」。27日午後1時ごろ、前橋市の敷島公園を散歩中の女性(27)はマスクをしたまま足を止めた。少し汗ばむ陽気だったが、「もう少し暑くなるまでは着けたままかな」と話した。

 同公園にいた50代女性は「近くに人がいなければマスクを外す」とする一方、「同調圧力の強い日本ではマスクを外す人は少ないのではないか」との見方を示した。

 施設側は対応に苦慮している。美術展などが開催されるギャラリーARTG(アートジー)=高崎市=は強制ではないものの、しばらくの間は来場者に着用を呼びかける方針。施設の広さなどから「外すのは不安」と漏らす。

 北毛地域のスポーツジムも会員に着用を求める考え。すでに感染拡大初期に比べ、マスクで口を覆わない会員が増えているという。国や県の方針を受けて「今後マスクを外す人が出て来ないか心配」と打ち明けた。

 一方、考え方が明示されたことを歓迎する声もある。2歳以上の未就学児について、国と県は「他者との距離に関わらず着用を一律求めない」とした。太田市内のこども園は感染症より熱中症の危険性の方が高いとし、外遊びの際はマスクを外すよう指導してきたが、本当に正しいか悩む職員もいたという。同園の男性管理職は「国や県のお墨付きが出て判断しやすくなる。マスクを外すことへの職員の心理的負担も減る」と期待した。