群馬県は31日、桐生市内のスーパー「ヤオコー桐生相生店」で、ヒラメの刺身を買って食べた同市の男性(28)が腹痛や吐き気などを訴え、アニサキスによる食中毒が発生したと発表した。男性は既に回復している。

 県によると、男性は28日午後11時ごろに刺身を食べ、29日午前1時ごろに症状が出始めた。同日午前11時ごろ、男性を診察したみどり市内の医療機関から「腹部の痛みがある患者の胃からアニサキスを摘出した」と桐生保健所に連絡があった。
 
 保健所が調査したところ、症状や潜伏期間がアニサキスの場合と一致し、男性がアニサキスが寄生している可能性のある食品を食べたのは同店の刺身に限られていた。診察した医師がアニサキスが原因とする食中毒を届け出たことも踏まえ、保健所は食中毒が発生したと断定した。県は同店に対し、31日の1日間、魚介類販売の営業を停止する処分を出した。

 アニサキスは魚介類に寄生する寄生虫の一種。アニサキスの幼虫が寄生している魚介類を生で食べることで、アニサキス幼虫が胃壁に侵入して食中毒(胃アニサキス症)を引き起こす。症状は腹痛、おう吐、吐き気で、食後8時間以内に発生することが多い。