▼独特のサービスや人情味あふれる店主が切り盛りする飲食店はたくさんある。そんな店を紹介するバラエティー番組「オモウマい店」が人気だ

 ▼本県の店も何軒か登場。放送後はたいていの店でお客さんが急増、ちょっとした名所になる。「人気の理由は入念なマーケティング」と、制作する中京テレビの内藤庸介さんが講演で語っていた

 ▼インターネットにつながるテレビから得られるデータを分析。視聴者の多い地域を絞り、その地域の店を取り上げる。「視聴者が多い地域には番組に関心を持つ人も多いと思った」

 ▼地域を絞ると、その先は人力だ。魅力的な店や店主を見つけて取材。泊まり込んで撮影したり、スタッフが手伝うこともある。視聴者をひきつける番組は、データと人力との掛け合わせから生まれている

 ▼テレビの視聴データ、ネットとつながる自動車の走行記録やアクセル・ブレーキの操作状況、ネットの閲覧や購入履歴など、今や公的統計では把握できないデータを大量に取得できる時代。それらを活用した新商品やサービスが次々と考え出されている

 ▼ただ、データの扱いには注意が必要だ。誤っていたり、意図的にゆがめられたデータからは、事実とは異なる結果が導き出されてしまう。データを公表する側は数字がもたらす影響を自覚するとともに、使う側は正しく読み解きつつ、新たな価値を見いだす力が欠かせない。