新型コロナウイルスワクチンの3回目接種で、群馬県高崎市は2日、使用期限が10日の米モデルナ製ワクチン9600回分が廃棄となる見通しを明らかにした。県内では7市町村で5月末までに1万5720回分が廃棄となったが、同市には国から5月期限のワクチンは配られておらず、今月初めて廃棄が生じるという。

 市によると、3回目用として1、2月に4月末期限と今月10日期限の6万4200回分が届いた。4月末期限の4万1250回分は使い切ったが、今月10日期限の2万2950回分のうち9600回分が使い切れない見込み。廃棄してもワクチンが不足することはないという。廃棄費用は国が負担する。

 県は1日、ほかの県内7市町村で5月末までに1万5720回分が廃棄されたと発表。同社製ワクチンの使用期限は製造から9カ月とされるが、廃棄分は納入から期限まで3カ月程度と短かった。副反応の懸念から同社製が敬遠されているのも要因とみられ、今後ほかの市町村でも廃棄が発生する可能性がある。

 2日の定例会見で富岡賢治市長は「予約スケジュールなど市の都合は関係なく国から送られてくるので、対応しようがない」と述べた。