PCR検査室を車内に設置した大型バス
車内に唾液を採取するスペースも設置

 貸し切りバスと民間救急事業のスター交通(群馬県大泉町坂田、碓氷浩敬社長)は4日、大型バスを使った移動式のPCR検査を開始する。検査機器を載せたバスで企業や医療機関などに出向き、その場で感染の有無を調べる。山間部や過疎地にも駆けつけるほか、クラスター(感染者集団)発生時も迅速に検査環境を整えることができる。

 大型バスを改造した検査車に、臨床検査技師や講習を受けた検体採取補助スタッフらが常駐する。最短3時間ほどで結果を伝えることができ、検査数は1日最大200件。8月以降は400件まで増やしていく計画だ。

 群馬パース大(高崎市)やシステム開発を手掛ける「null(ナル)」(東京都中央区)と連携することで、従来の検査施設と同等以上の検査精度を実現した。スター交通によると、車両で移動して行う検査が2月に特例で許可されて以降、厚生労働省の許可を受けたバス型の衛生検査所は全国初だという。

 検査車を指定の場所に配車する「拠点開設プラン」など3プランを用意する。最終検査を午後11時までにすることで、会社員でも仕事後に検査を受けられるほか、夕方からの発熱にも対応できる。群馬県を拠点に関東1都6県でサービスを提供し、今後エリアを順次拡大していくという。

 また、夏には前橋市内に検査室を設置し、来店でのPCR検査に応じるほか、個々の家庭や職場の検体回収サービスも行う予定。

 同社は集団感染が発生したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」をはじめ、県内外で新型コロナ患者を搬送する業務にも携わってきた。その経験からPCR検査の結果を迅速に伝える必要性を実感。「移動式でどこでも検体採取とPCR検査を実施できることで、まん延を未然に防いで地域社会に貢献できる」としている。

 料金やプランなどの詳細は「スター交通移動PCR衛生検査所ホームページ」へ。問い合わせは同検査所(電話050-3154-1109)へ。