来場を呼びかける竹石さん(左)とオリヒメを操作するやよいさん(画面内左)

 道路拡張工事のため2018年の6月から閉店していた前橋市二之宮町の洋食店「はっぴーすまいる」(竹石優也代表)が、カフェとして再出発した。新たに遠隔操作ロボット「OriHime(オリヒメ)」を活用し、難病で身体障害のある女子高生が一部接客を担当する。店内には、愛くるしいしぐさとともに「ありがとう」やメニューを紹介するオリヒメの声が響いている。

 同店で接客を担当するのは県立高崎特別支援学校高等部3年の萩原やよいさん(17)=安中市。視線でオリヒメの言葉としぐさを操り、時には「なんでやねん」の言葉で会話につっこむなど、客を和ませる。

 竹石さんは休業中にやよいさんと出会い、「夢は料理人。オムライスを作りたい」という言葉に刺激を受けた。母のルリ子さん(45)に相談し、高崎市で通信サービスの代理店を営む金井臣悟さん(43)とともに、やよいさんが接客できる環境を整えた。竹石さんにとってコロナ下での店舗再開は大きな決断だったが、やよいさんの前向きな姿に「夢の手助けをしてあげたい」と心を決めたという。

 やよいさんはアルバイトとして週1~2日程度就業予定。同店ホームページから予約が入った時に、自宅からルリ子さんとともに対応する。

 同店は、店内に携帯電話料金の見直し窓口を併設。料金が下がった人にオリヒメのレンタル費用や、やよいさんへの給与に充てる「地域貢献オプション」を提案して、雇用の維持につなげていく。

 竹石さんは「やよいさんの夢を応援しながら、自分の夢を語れる場として利用してほしい」と呼びかけている。